自費診療

ナステントのフィッティングと処方

気道が閉塞するしくみ

ナステントとは、気道の閉塞や狭窄を防ぐ鼻腔挿入デバイスです。

ナステントは、使用者自身で左右どちらかの鼻に柔らかいチューブを挿入することで、睡眠時の気道を確保する一般医療機器です。チューブの先端が口蓋垂（のどちんこ付近）にまで到達することで、上気道の間に空気の通り道を確保して、イビキの振動音を低減させ、イビキの防止や軽減に役立ちます。

イビキや睡眠時無呼吸の原因は、3分の2が上気道の狭窄や閉塞で、3分の1が舌が落ち込む舌根沈下です。
ナステントは、上気道の確保に機能しますので、3分の2の原因を占める上気道の狭窄・閉塞によるイビキ・無呼吸には効果が期待できます。
舌根沈下がメインでイビキ・無呼吸を発症する方は効果が低いと考えられます。
治療が必要な睡眠時無呼吸症候群の方には、当クリニックにて検査を行い、必要に応じてCPAP療法などをお勧めいたします。

ナステントによる無呼吸・低呼吸指数の改善効果（当院症例）

上気道の狭窄・閉塞による睡眠時無呼吸症候群では、ナステントの使用により、無呼吸・低呼吸指数の改善が見込めます。

※AHI=無呼吸低呼吸指数

ナステントによる無呼吸・低呼吸指数の改善効果（筑波大学からの報告）

（Hirata Y, et al. J Sleep Disord Ther 2015; 4: 4より引用・改変）

ナステントの特徴

ナステントは、お使いの方に合わせて120mmから145mmまで6種（5mm刻み）の長さに加え、左右の区別、2種類の硬さを含めた24種類のバリエーションがあります。そのため、一人一人の鼻の構造や症状に応じて、適切なものを使用可能です。

気道閉塞における治療機器として、CPAPとナステントは特徴が異なるため、ナステントはCPAPの代替品とはなりえません。ただし、旅行や出張などでCPAPを持ち歩けない場合などにナステントを使用することは問題ありません。

• ノーズクリッパーの形状は、長時間留めても、しっかり固定かつ痛みを伴わない独自の「かえし構造」です。
• 原料はシリコーンで、弾力かつ柔らかいため、鼻への挿入時の痛みはありません。
• 鼻孔から口蓋垂までの距離や形状を考慮して、湾曲したチューブを実現しています。
• 丸い先端形状と先端に水に近いジェルを塗布しています。そのため、すべての方がスムーズに挿入できます。
• 1本ずつ滅菌しているので、いつも清潔に使用していただけます。
• 重さ約7gのため、とっても軽量です。装着時や旅行時の携帯には、全く気にならない重さです。
• 装着しても、外見を全く邪魔しなく、飲料は可能。就寝前のライフスタイルを邪魔しません。
  ご自宅だけでなく、移動中（新幹線や飛行機等）でも安心して使用できます。

ナステントの使用開始前には

ナステントの使用開始前には、医療機関にかかり、フィッティングを行う必要があります。
フィッティングでは患者さんの状態を医師が見極めながら、適切な長さや硬さのナステントを選定します。
正しい長さのナステントを使用しないと有効に機能しないだけでなく、喉の痛みなどにつながります。

かい内科クリニックでは、フィッティングを行っておりますので、お気軽にご相談ください。
フィッティングによって硬さや長さが決定しますと、ナステント処方箋（指示書）を発行いたします。

フィッティングおよび処方箋（指示書）の発行は、自費診療となり有料となりますのでご了承ください。

ナステントの購入について

かい内科クリニックでは、ナステント自体の販売は行っておらず、フィッティングおよび処方箋、指示書の発行を行っております。
ナステント本体は販売店での購入をお願いします。

主なナステント販売店

がん検査（miSignal：マイシグナル）

miSignal（マイシグナル）とは

マイシグナルは、「マイクロRNA」を尿から検出し、その発現パターン情報をAI解析することで、がんのリスクを判定する検査です。マイクロRNAは体内で遺伝子の働きを調節する役割を持ち、がんの発生、悪性化、転移などに深く関与しています。
尿を提出するだけで、従来の検査方法では発見が難しかった、初期がん（ステージI・II相当）でも高精度に検出できます。検査は自費となります。

既存のがん検査との違い

既存のがん検査の方法は費用や手間は勿論、身体への負担の大きさから頻繁に行うことが難しいものが多くありました。また既存の検査では、腫瘍の大きさ・ステージが進行してからでないと検知できないものがあります。
マイシグナルは尿を採取するだけなので、身体への負担もなく安心して継続することができます。またマイシグナルは、がん細胞が発するマイクロRNAを解析しているため、早い段階からがんを発見できる可能性があります。

マイシグナルは「今」と「将来」の2方向からがんリスクを判定することができます。

「今」のがんリスク判定

現時点でがんに罹患している可能性を示すスコアです。
尿中マイクロRNAをAI解析し、がんのリスクを数値化しています。

「将来」のがんリスク判定

将来的にがんが発症するリスクを示すスコアです。
生活習慣や家族歴など、がんの発症リスクを高める要素を特定し、リスクを数値化します。

対象のがんについて

現在、マイシグナルは以下のがんに対応しています。今後対象のがんの種類は増える予定です。

同時に複数のがん種をお申込みいただくことで、個別に申し込みいただく場合よりもお得になります。
膵臓がんや卵巣がんなど、早期発見が難しく初期症状が殆どないまま進行してしまい、手遅れになるケースが多くあります。リスクを知ることでより詳しい検査を受診でき、予防のために出来ることを実践する事ができます。

検査料金